ベアリングの損傷の原因として最も多いのは、外部環境要因と不適切な取り付けであることをご存知でしょうか?ベアリングの種類、用途、状況は様々なので、ベアリングが損傷する原因について結論を出す前に、いくつかの要因を慎重に検討する必要があります。

ベアリングのトラブルを解決するのに役立つ、ベアリングの不具合につながる主な要因について、3部シリーズにて説明して参ります。
ベアリングの予防的なメンテナンスができることに加えて、ベアリングの寿命を最大限に延ばし、ベアリングが損傷した理由を理解するのにお役に立てれば幸いです。

ベアリングの損傷の一般的な原因

1)汚染

原因:汚れ、砥粒(グリット)、ほこり、汚染された作業エリアからの鉄くず、汚れた手や工具、または潤滑剤や洗浄液中の異物。

要確認:転動体(ボールやころ)や軌道面のへこみ、振動の原因

修正方法:潤滑剤をろ過し、作業場、工具、器具、手をきれいにし、汚染のリスクを減らします。

2)不適切な取り付け

原因:取り付け時の不適切な方法。

要確認:以下は、ベアリングのへこみ、摩耗、リング割れ、高い動作温度、早期疲労、早期損傷、その他を引き起こす可能性となる一般的な状態の一部です。

-外輪に圧力や打撃を加えてベアリングを軸に取り付ける
-内輪を押してベアリングをハウジングに取り付ける
-軸とのはめあいがゆるい
-ハウジングとのはめあいがゆるい
-過度にきついはめあい
-真円でないハウジング
-ベアリングの接触面の仕上げが悪い

修正方法:取り付け方を適切に行い、不適切な取り付け方との違いをすべての従業員が理解できるようにトレーニングを行います。

3)ミスアラインメント(芯ずれ)

原因:軸が曲がっている、軸肩が軸に対して直角となっていない、スペーサーが軸に対して直角でない、締付けナットが軸に対して直角でない、はめあいのゆるみによる取り付け不良、などが一般的な原因です。ミスアライメントが発生すると、過熱による損傷が発生する可能性があります。

要確認:非回転側リングの軌道面の軌道跡に平行でない摩耗経路があるか。

修正方法:軸とハウジングの肩やベアリング接触面の振れの検査、より精度の高いロックナットの使用。

4)フォールス ブリネリング(圧こん状の摩耗)

原因:機器がアイドル状態のときに、軌道面でボールが急速な移動。高速で移動する要因で潤滑剤が除去されてベアリングが回転しないため、新たな潤滑剤がその位置に戻ることができません。

注意点:転動体の間隔で軸方向に直線状の摩耗痕がありますが、取付け不良による傷ではなく、隆起したエッジはありません。

修正方法:外部振動を除去または吸収し、耐摩耗性添加剤を含む潤滑剤を使用します。

これらは役に立ちましたでしょうか?次の記事の第2部もお目通しください。また、ご質問がございましたらお気軽にお問い合わせください。

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