不適切な取り付け。 汚れ。ミスアラインメント(芯ずれ)。不適切な潤滑。 腐食。 これらはすべて、ベアリングの損傷につながる可能性のある原因です。 ベアリングの損傷の一般的な原因【第1部】および【第2部】でこれらの要因について説明しました。

予防的なメンテナンス計画に加えて、ベアリングの損傷の原因に関するこのシリーズの最後の第3部では、ベアリングの寿命を最大限に延ばすために必要な情報を提供します。

オーバーヒート

原因:考慮すべき要因には、温度上昇や潤滑に使用するグリースなどがあります。

高温は、グリースのブリード(油の分離)を引き起こし、潤滑剤の効率を低下させます。高温状態では、酸化によってグリースから潤滑油が失われ、乾燥したかさぶた状の石鹸がベアリングに付着します。また、温度を高くすると、初期不良の原因となる金属の硬度が低下します。

要確認:内輪、外輪、または転動体(ボールやころ)、保持器が金色から青色に変色。極端な場合、ベアリング本体が変形します。温度上昇は潤滑剤を劣化または破壊することもあります。

修正方法:熱制御または過負荷制御、適切な熱経路、補助冷却。

過剰な負荷

原因:ベアリングの過剰な負荷。

要確認:高負荷の転動体による軌道の摩耗、過熱痕、広範囲の疲労領域(スポーリング)。

修正方法:負荷を減らすか、より大きな容量のベアリングを使用して再設計します。

保管と取り扱い

原因:不適切な保管により、ベアリングが湿気やほこりにさらされます。 ベアリングを過度に高温で保管すると、グリースの保管寿命が低下する可能性があります。保管の仕様については、必ずグリースの製造元に問い合わせてください。ベアリングを早期に開封したり、梱包材を引き裂いたりすると、ベアリング内部に汚れが入り込み、ベアリングが腐食性要素にさらされる可能性があります。

要確認:(さびの原因となる可能性がある)湿気や保管場所での密封されていないベアリング(ほこりがたまって汚染の原因となる)。

修正方法:ベアリングを乾燥した室内、室温で保管してください。保管に残しておく場合には、常にベアリングを密封して清潔に保ちます。開封する前に必ずベアリングを設置場所に持って行ってください。

はめあい

原因:

タイトフィット(しまりばめ):動作温度でのしまりばめがラジアルすきまを超える場合、転動体に過大な負荷がかかります。

ルーズフィット(すきまばめ):作用力に対してはめあいが緩すぎる場合、はめあい部品相互間の微動。

要確認:

タイトフィット(しまりばめ):軌道面底部の強い転動体の摩耗経路。 過熱を引き起こす可能性があり、場合によっては内輪の軸方向の亀裂を引き起こす可能性があります。

ルーズフィット(すきまばめ):フレッチング、酸化して独特の茶色を着色する細かい金属粒子の発生。 取り付け面の摩耗により、ノイズと振れの問題が発生します。

修正方法:はめあいの問題を回避するために、適切なすきまが選択されていることを確認します。 製造元のインストールガイドを参照してください。

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